馬鹿と自転車と青い海!その2

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なんか、若い時ってのは当然、すごく無謀だったりするんだけど、昔からなんかこう、自分の中にイメージみたいなのがあって、
夢とかにも、よく出てきてたりもしてたんだけど、真っ青な海に真っすぐに向かって桟橋みたいなのが突き出てて、そこをチャリンコで必死になって漕いで行くと、だんだんスピードは増すんだけど、漕げば漕ぐほど、道がなくなるっていうか、桟橋がどんどんなくなって、最後は海に突っ込まなけりゃならないという羽目になる。(笑)

その最後の最後、道がなくなってきたら、ビビってペダルが踏み込めないんじゃないのか、お前に最後まで踏み込む根性はあるのか?なんだかんだ偉そうに言ってても、最後はビビるんだろう、っていうのがずっと自分の中にあって、思わず会議でその話をしたんですよね。それで調子に乗ってきて、

「道が無くなるっていうのに、ビビリながらでも、ペダルこぎ続けて、そのまま海に突っ込んでいくのが、やっぱり、越前屋俵太なんですよ!それで、海に落ちる瞬間、ピタって映像止めて、『エスト1冬のバーゲン開催中!』ってテロップ出た後にドバーン!といけばインパクトもあってかなりカッコイイと思うんですけど、どうですかね!」みたいな話を興奮しながら、力説してた。

「このコンテは今いちパンチがないので、俵太さん、なんか面白い事出来ませんかね?」なんて先方から聞かれてる訳でもないのに、自分が絶対に面白いと思ってる事を一方的に喋ってた。

さすがに現場の雰囲気は微妙で、みんな面白そうだと思ってるはずなのに、クライアントさんの顔色をチラチラ伺いながら、苦笑いするだけで誰も何もはっきり言わなかった。だって、クライアントさんの前で「面白いね!」なんて一言でも言ったら、予算がなくてもやらなきゃいけない。(笑)

まあ、それにしても、冷静に考えりゃ、海に突っ込むのは僕だし、言ったとしても実際にはそんな事、出来っこないかもしれないんだけど、越前屋俵太魂としては、自分が「出来るとか、出来ないとか」そんなこと問題じゃなくて、「面白いか、面白くないか」でしかなかったので、本当に自分も含めて、周りの人の事なんか、一切気にしてなかった。

そうこうするうちに、打ち合わせの時間もなくなってきて、代理店さんが、そろそろ、決めましょうか、というくだりになって、「俵太さんの案は、面白いので、本当はやりたいんですけど(多分嘘だとは思うけど)今回は予算もあるので、予定通りにスタジオでやりましょう!」ってクライアントさんに気を遣いながら、話を終わらせようとしたその時、代理店さんや制作会社さんと僕とのやり取りを、黙ってじっと見てたクライアントさんが、いきなり「俵太君の案のほうが絶対おもしろいんで、そっちでやりましょう!もし予算が足りないんだったら、追加で出しますから」って言い出しちゃったので、さあ大変!

企画を変更させられた制作会社のメンツは潰れるは、代理店さんは、え~っ、本当に追加予算出せるんですか?みたいになって、騒然としている中、不謹慎にも、越前屋俵太さんは自分で言い出したにも関わらず、このまま行くと本当にやらなきゃいけなくなるんじゃないか!(笑)と思って、僕としては、これはもう、あえて、経費的に無理な事を言って、すべてを白紙に戻そうと、「ロケ場所の話なんですけど、大阪の南港あたりで簡単に済ますんじゃなくて、どうせやるんだったら、やっぱり沖縄の青い海でやりたいですよね!」って言ったら、全員、「この場に及んで何を言い出すんだ!」って呆れ顔になったんだけど、クライアントさんが一言、「うん、やるなら、沖縄でやろう!」って、予算は、一体どうなったんだぁ~!

続きは、明日かな

ところで、このお菓子のキャラって誰のイメージなんですかね。とても他人とは思えないんですけど!

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  • Kushihama Yasuyo

    俵太さんだ—♪