少年よ!世界を笑かせ!

自分の生まれ育った小さな世界の中だけに、満足して生きたくない。それは地域とか環境という意味ではなく、自分が知らず知らずのうちに持ってしまっている小さな価値観だけの中で生きるんじゃなくて、もっと広い価値観を持ちたい。その為には世界中の人達と喋りたい。

そう思って、実際に50カ国以上の国に直接出向き、道端やらなんやらで、片言の言語でいろんな人達と喋り、自分を深めたつもりでしたが、狭い日本のテレビ業界の中で、既存の価値観に負けまいと、独自の番組作りにこだわり続けた結果、反対に囚われ過ぎて、広かったはずの自分の価値観が、極端に狭くなり、他のテレビ業界者達の価値観と馴染めず、10年程前、ついに心が折れてしまい、メディアの世界から、一旦遠ざかりました。

しかしながら、やめている間、大学の教員という職業について、学生達と接する事で、彼等の価値観に触れる機会が多くありました。頭ごなしに、大人達が自分達のいる世界から、彼等を見てはいけない。そうする事で、過去を生きて来た自分たちの価値観を、今を生きる若者に押し付けてはいけない。そう思える大切な5年間でした。あらためて、本当に世界にはいろんな価値観があって、幸せすら、人の数だけ存在する事に気がつきました。

彼等と過ごす間に、彼等が抱いている将来に対する不安を我が事のように感じ、と同時に、彼等が本来持っている可能性を見いだす中で、今一度、私もあきらめかけた自分の可能性を信じてみようと思えるようになりました。

老いも若きも関係なく、可能性は誰にでも平等に存在するはずですが、問題はその可能性を信じ、実際に動けるかどうかだと思います。当たり前で単純な事なのですが、これが出来ないのが大人という生き物です。

世界を笑かす!どうやら私はやっぱりこれがしたいようです。

一瞬でも世界を同時に笑かせたら、その瞬間だけでも世界は平和のはずだ!いつもそう思っていました。世界をもっと良くする為に、経済とか、政治とかそんなことじゃなくて、笑い合う事でなんとかしたい。いまだにそう思っています。笑うことで、人に隙が生まれます。その隙がとても大切だと考えます。日常の規則正しい生活、がんじがらめの人間関係、本音を言わせてもらえば、どれもこれも嫌です。嫌だからといって逃れる事は出来ません。だからこそ、その隙が必要になってくると思います。隙は間にもつながります。ガチガチではいけません。理路整然としすぎるのも面白くない。人に間があって人間です。

少年よ!大志など抱けなくてもかまわない。
かわりに、ガチガチの自分の魂を揺さぶって欲しい。
思うがままに、おもいっきり、ブレまくって欲しい。

大丈夫!価値観はきっと何度でも創造出来る。

少年よ!世界を笑かせ!自分を揺さぶれ!ブレてブレてブレまくれ!


  • Kushihama Yasuyo

    なんか,懐かしくて新しい!