「橋下×羽鳥の番組」越前屋俵太オールカット物語 第一部

テレビ朝日「橋下×羽鳥の番組」にゲスト出演したんですが、珍しくオールカットになってしまいました。収録で喋った中身を記憶をもとに出来るだけ書こうと思いますが、長くなるので三部作にします!

出演依頼は突然に

今年の1月にテレビ朝日から「橋下×羽鳥の番組」の出演依頼が突然舞い込みました。この番組は何度かチラッと見て知ってはいたんですが、番組内容としては、何となく政治の話をする番組のイメージがあったので、それが絶対条件なら、普通にお断りしようと思っていたのですが、出演依頼メールには、「橋下徹と羽鳥慎一とともに様々なテーマにてスタジオトークをして頂きたいと考えております。テーマは越前屋俵太様がお話ししたい内容なども考慮して作っていければと考えております。」と書かれていたので、まあ、取り敢えずスタッフの方に直接会って、話を聞くことにしました。

しかし、ちょっと不可解です。頻繁にテレビに露出している時ならまだしも、このタイミングで何故、越前屋俵太なのか、しかもそれが何故、政治色の強い「橋下×羽鳥の番組」なのか?全く持って意味がわかりませんでした。それでも敢えて僕に出演依頼を頼む人がいるとすれば、余程のファンの方かもしれないと思い、スタッフの方々にお会いしたのですが、年齢的には僕のことはあまり知らないような世代の方達でした。そうなると単刀直入に聞いてみるしかありません。思い切って何故、僕なのか聞いてみると、どうやら番組のプロデューサーがちょっと前に「越前屋俵太が復活」とヤフーニュースのトップに出たのを偶然に見たらしく、「越前屋俵太が復活したんだったら、急いで連絡を取ってくれ!」となって連絡したということでした。

越前屋俵太20年ぶりに復活?

 ヤフーニュースのトップに出た!という話も、これまた偶然で、たまたま大阪のとあるイベント会場で書動家「俵越山」として書いた12m程のイベントタイトルの横断幕のお披露目があって、その時たまたま会場に居合わせた記者の方に取材されたことがきっかけでした。「大阪でイベント出演は久しぶりじゃないんですか?」とか聞かれたので、「そうですね。大阪はもう20年ぶりですかね!」とか、適当に喋っていたら、その1時間後に、いきなり「越前屋俵太が20年ぶりに復活」という見出しがヤフーニュースのトップに出てしまった。驚いたのは僕だけではなく、その日のうちに、そんな話は初耳だと驚いた友人から「ついに復活するのか?」と次々にメールが入ってきて、本当に少しパニックになりました。活動の場として、テレビの新番組のレギュラー出演とかが決まってるならまだしも、その時点ではそんなつもりはまったくないわけですから、本当に復活なのか?と聞かれても答えようがありませんでした。一度心が折れて、テレビから遠ざかっていた僕としては、その時は、自分のやれることをやれる範囲で少しづつやろうと思っていた頃で、その日も、たまたま縁があった方から頼まれたイベントをお手伝いしていただけで、「復活だ!」と自分からPRしたわけでもありませんでした。でも、ヤフーニュースに出てしまったものは仕方がありません。一瞬、世間が騒がしくなって、どうやら、その時の余波がテレビ朝日まで届いた!という事の次第でした。

山籠りの話をすればいいの?

 スタッフとあれやこれやと雑談をしてる中で、何気なく聞かれたのは「橋下さんに何か言いたいことはありませんか?」ということでした。やはり、そこがポイントでした。そうなると別に出たい訳でもなかったので、正直に答えました。「橋下さんは橋下さんなりに頑張っているんだろうから、別にこれといって、言いたいことはありません!」本来はそれだと番組にならないことをわかっていたので、フォローのつもりで「番組的には議論になった方がいいですよね!」と確認した僕に、少し気を遣ってか、スタッフが「いえ別にどうしても議論しないといけないとか、そういう訳でもありません。」という返答がかえってきました。もちろんはっきりそこで「議論をして下さい!」と言われたら、断わったんですが、そういうことじゃなくてもいい!というようなニュアンスだったので、少し困ってしまいました。

じゃあ、どうするのがベストなのか?お互いにあれやこれやと話をする中で、「山に籠ってる間、何をしてらっしゃったんですか?」と聞かれたので、「ひたすら木を植えてました。」って話をしました。続けて「落葉樹が、秋から冬にかけて自らの葉を落とし、一旦はみすぼらしく枝だけになったとしても、根元に落ちた自らの葉を栄養分として長い冬を乗り越え、春にまた芽を出す!なんて素晴らしいことなんだろう!」というような話を真面目にしていたら、とても感動したらしく、「その話をそのまま橋下さんにぶつけて下さい!」ということになってしまいました。「僕はいいですけど、それではテレビ局が望む議論にはならないじゃないですか?」としつこく聞いたら、それでは、一旦この話を局に持ち帰らせて頂いて、プロデューサーや他のスタッフとも相談して、どうするか決めてから、改めて連絡します!という話になりました。ひとまずは連絡待ちというパターンです。

越前屋俵太、橋下徹にもの申す?

ところがその後、テーマがどうなったのかという連絡も無いまま、本番の日を迎えてしまった。事務所に所属していると、こんなことにはならず、早めに話をつけるのですが、今回は直接なので僕もこちらからどうなりましたか?としつこく突っ込む訳にもいかず、当日になってしまいました。取り敢えずテレビ朝日に向かいました。控え室でスタッフから手渡された台本には、「越前屋俵太、橋下徹にもの申す!」という文字が印刷されていました。なんだそりゃ!それは初耳です。それは出来ないって言ってましたよね!と笑いながらスタッフにクレームっぽく言ってみましたが、「出来れば、これでお願いします!」の一点張りでした。ん~困った!今さら断わるわけにもいきません。僕の前のゲストが苫米地英人さんで、1時間の収録予定のはずが2時間になってもまだ激論が続いていた。僕の後のゲストは名古屋市長の河村たかしさんだった。本当に困った!「打ち合わせのときと話が違う!」の一言です。こんな目にあったのは僕だけなのかなと思っていたら、後にゲストで出たラッパーのZeebraさんも同じようなことを収録直後ツィートしてました。

台本に書かれていた僕の橋下さんに言いたいテーマは、「自分を省みては?」でした。スタッフ的には、僕自身が山に籠っていたときの話をしつつ、橋下さんに「あなたも反省すべきだ!」的なことを言って欲しいということでした。自分の話はいくらでも喋れるけど、べつに橋下さんには詰め寄る気はまったくありません。こんなことになるのなら、事前にメールでスタッフに詰め寄っておけばよかったのですが、今さらどうしようもない。これはかなりマズイパターンです。このままいくと、僕が番組の主旨を理解してないまま出演している間抜けな人になります。僕もZeebraさんのように話が違うと言いたいところですが、彼とは違って、僕は一応この世界で食べて来た人間ですから、言い訳はしたくはない。ひどいもなにもテレビってそんなもんです。なので、ここまで来たらジタバタしても仕方がないと思って、覚悟を決めてスタジオ本番に入りました。

僕の不安をよそに、橋下さんが僕を見るなり嬉しそうに言った、この一言から番組は始まりました。「いやあ~俵太さん。高校生の時よく見てました~!」